保湿をしたいのに
クリームを塗るとかゆくなる

肌の一番外側にある角層が、外部刺激や乾燥から肌を守っていることは広く知られていますが、その他にも重要な役割があります

整然と並んだバリアの層が、「かゆみを感じる神経(神経線維)」が肌表面まで伸びてこないようにコントロールしています。

角層がダメージをうけてバリア機能が低下してしまうと、表皮より下にあるはずの「かゆみ神経」が、角層内にまで伸びてしまうことがわかっています。

かゆみ神経が角層まで伸びてしまうと...

わずかな刺激でもかゆみを感じてしまい、掻くことで角層が傷つきさらにバリア機能が低下。

痒みを感じる神経がさらに伸びやすくなり、「かゆい→掻く→さらにかゆくなる」という悪循環に陥ります

保湿剤が「かゆみ神経」を刺激してしまう

さらには、塗布した保湿剤が角層に浸透する際にもかゆみ神経を刺激してしまい、「何を塗ってもかゆくなる」という状態になるケースがあります

「何も塗れない」肌にならないために

  • ガサガサには「乾燥」が原因の場合と「炎症」が原因のものがあり、それぞれに必要な対策が違います
  • いくつものクリームを塗り重ねても乾燥するなら、原因は炎症の可能性があります
  • しっかり保湿を続けてもガサガサやかゆみが続いているなら、必要なスキンケア効果を見直しましょう

しみた時、すぐに塗ったものを洗い流していませんか?

肌表面に細かい傷や炎症がある状態に、スキンケアを塗るとしみてピリピリすることがあります。しみる痛みが数分以内におさまる場合は、そのままで大丈夫です

ちなみに、皮膚の神経は痛みとかゆみを同時に脳に伝えることが苦手とされているので、しみたときはかゆみが軽減されていることが多いそうです

子供のころ、蚊に刺されたときに爪で十字を作りませんでしたか?これも、爪による痛みでかゆみを感じにくくする効果があるそうです

かゆい時に保冷剤などで冷やして皮膚の温度を下げると、かゆみを感じる神経の興奮が収まり一時的にかゆみが和らぎます。

逆にクリームやオイルで肌表面を覆ってしまうと、かえってかゆくなる場合があります。

スキンケアの際は以下意識して頂くことをおすすめします

  • 肌の表面を覆ってしまわない(肌温度を上げない)
  • 角層を水分で満たす成分を選ぶ
  • 可能であれば、予め冷やしておく
  • 冷やさない場合は、なにはともあれ水道水(←これがポイント)でしっかり流して皮膚の温度を下げてから外用剤を塗りましょう

脂溶性成分は、角層を通過して浸透

脂溶性(油性クリーム)は、主に角層を通過して浸透します。保湿クリームの成分が浸透する際に、角層の直下まで伸びたかゆみ神経を刺激すると、かえってかゆみが強くなってしまいます。

水溶性成分が浸透できるのは角層まで

ローションやジェルなどの水溶性保湿成分は、バリアである角層にブロックされ、ほとんどが角層より下には浸透できません。

肌の奥深くに浸透しない水溶性の保湿成分よりも、深く浸透できる油性成分が効果的だと思われがちですが、健康な肌にとって最も重要なのは、角層のうるおいです。

整った角層が外部刺激から肌を守り、痒み神経の角層への伸長を防いでくれています。

敏感な肌のスキンケアは、角層を整えることをポイントに選びましょう。

かゆみを我慢しながら、外用剤を使い続けていませんか?

よくなりたくて塗布した外用剤でも、かき壊してしまうとさらに角層がダメージを受けて、かゆみ神経が刺激を受けやすくなる悪循環に陥ります。

赤みや炎症が強い状態にいは、保湿力の高いスキンケアではなく、まずはお肌の状態をクールダウンでひんやり整えるタイプのものを使いましょう。

炎症が枯れてくると、肌表面の皮がポロポロと剥がれてくることがあります。

擦りむいた際の「カサブタ→剥がれ落ちる→新しい皮膚になる」というケースをイメージしてください。

炎症は、保湿してしっとりさせるよりも「クールダウンして枯らす」ことが改善への近道です。枯れた後は、しっかり保湿をすることも忘れずに。

製品開発の最終段階において、同じ肌悩みがあるお客様によるモニターテストを必ず実施しています。

以下の項目を80%以上の方からOKを頂いたものだけを商品化しています。

  • 塗布前よりも、かゆくならない
  • 2週間で自覚症状に変化を感じる
  • モニター終了後も使い続けたい

炎症やかゆみが気になる状態は、保湿よりもクールダウンでひんやり整えるケアを優先しましょう。ミストローションを繰り返し噴霧して、肌の温度を下げながら保湿成分を補いましょう。

ここで保湿効果を求めすぎないことがポイントです。「たっぷり噴霧して肌に浸透させる」を数回繰り返していただくと効果的です。

肌にのせた瞬間はジェベースのみずみずしいひんやり感が、敏感な肌状態をクールダウン。やさしくなじませると、肌にやわらかさを感じる保湿力にかわります。さらに数分後には、肌をしっかり保護する効果も現れます。

それでもかゆくなる場合は?

ミストローションを前後に併用してもクリームを塗るとかゆくなる場合は、クリームを一旦控えて「コンディショニングジェル」に切り替えます。

特に敏感な状態には、肌がひんやり感じるまで繰り返し塗布してくだい。クリームを再開する際は少量ずつ増やしていきます。

浸透力を抑えたクリームが、必要な部分に長くとどまることで効果が長く続きます。お肌やわらかクリーム集中ケアだけで乾燥してしまう場合に少量を重ねてください。

お肌やわらかクリーム集中ケアがしみる場合は、ミストローションをしっかり浸透させたあとに、集中リペアクリームをお使いください。角層の状態が整ってくるとしにくくなってきますので、お肌やわらかクリーム集中ケアを少しづつお試しください。

*クールダウン:整肌成分のひんやりとした使用感による効果

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