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アトピディアの研究開発
アトピディアの研究開発
<研究2>竹エキスの抽出
竹のすぐれた機能をもつ、エキスの抽出方法について研究開発を開始
竹酢液は竹を燃やす製造方法のため、煙の燻製臭がどうしても避けられません。
だったら、燃やさない製造方法を見つければいい!それが第2の研究テーマになりました。
2015年
竹を薫化しない新しいエキス抽出方法の研究を開始
竹には必ず優れた成分が眠っている
11年もの間、探し続けた竹酢液の脱臭方法は断念せざるを得なくなったものの、竹酢液の原料である竹には必ず優れた有効成分が存在するはずだという想いを捨てることができず、研究の続行を決意。竹酢液の燻製臭は竹を燃やすその製造方法に起因しているため、竹を燃やすことなく有効成分を抽出する方法の研究を開始する。
淡路島で放置竹林の整備事業をされている
NPO法人の方との出会い
竹の調達先を探していたところ、淡路島で放置竹林の整備事業を行っているNPO法人「淡路島環境整備機構」の活動を知り、私の取り組みを伝えたところ、志に共感して頂き竹を使わせて頂くこととなる。
様々な条件下での竹を供給して頂けたことが、その後の成功につながることになる。
生薬の加工技術を学ぶ
同じ頃、自身を救って頂いた恩師である病院長の研究所で生薬の加工技術を学ぶ。ここで学んだ「焙煎・発酵・油剤化」という植物の力を活性化する加工方法をヒントに、さらに独自の加工工程を考案し、試作したエキスすべてを自身の症状で試すという実験を繰り返す。
2017年
初めて、実感できるエキスの抽出に成功
竹を燃やさない抽出方法による、燻製香のないエキス
そうして2年の試行錯誤の結果、ついに確かな手ごたえを感じる新エキスの抽出に成功する。
製造時に竹を燃やさないため、竹酢液のような特有の燻製香はなく、しかも数滴をクリームに混ぜて肌に塗付するだけでその違いをはっきりと実感できる新しいエキス。
新たな方法で生み出されたこのエキスを「APD竹エキス」と名付ける。
大学での実証実験
APD竹エキスの科学的な評価のため、某大学の研究室へ実証実験を依頼。過剰な免疫反応を抑制する効果を示す結果が得られる。
2018年
同じ品質のエキス抽出が再現できなくなる
使用する竹の状態が重要という、新たな発見
特許出願に必要なデータの収集のため専門機関による検証実験を依頼しようと準備をはじめたところ、同じ品質のエキス抽出が再現できなくなる。
最初に抽出に成功した製造条件と失敗した方法では何が違うのか、すべての工程を一から見直したところ、同じ製造条件であっても使用する竹の状態が抽出するエキスの効果に大きな違いをあたえることが判明する。
2019年
再現に成功し、製法特許を取得
放置竹林の立ち枯れた竹の使用を開始
様々な条件下の竹を伐採してエキスを抽出し、それらの効果を比較したところ、立ち枯れて茶色に変色した竹で水分量が一定の含有率以下のものから抽出することで、安定した品質のエキスが抽出できることを発見する。
2019年1月に出願。同3月特許が成立。
特許第6487613号/IL-33発現抑制剤の製造方法
大学との共同研究へ続く