お薬をお使いの方へ


はじめまして。
アトピディアの商品開発とご相談を担当しております浄弘(じょうぐ)です。

私がステロイドを塗りはじめたのは幼稚園の頃。 まだアトピー性皮膚炎という病名も一般的でなく、勿論ステロイドの賛否も語られてもいなかったので、 皮膚科で処方された薬を母は毎日私に塗ってくれました。年月とともに使うステロイドがより強く、また使用量や頻度も増えていきました。24歳のとき、あることがきっかけでステロイドを中止することを決断しました。

長期に渡りつかってきたステロイドを突然中止したことは、想像以上につらく地獄のような毎日を私に突きつけました。 社会生活どころか毎日の生活もままならない状況になりステロイド軟膏を使った入院治療をうける以外に方法がなくなってしまいました。 (この決断はとてもつらいものでしたがこの病院での経験が後の私を大きく左右するものとなりました。)

ステロイドを再び使いはじめて2年、私の症状は驚くほど安定していました。 でも、頭をよぎるのは「この薬をやめたら、またあの地獄のような日々に戻ってしまうのでは・・・」という不安と恐怖。 そんなとき、治療をうけた病院で膠原病患者さんの治療内容を耳にしたのです。

膠原病患者さんの多くはステロイドを内服されています。膠原病患者さんにとってステロイドは必要なお薬です。 主治医の先生は、できるだけ副作用をさけるためステロイドの減量スケジュールをたてられます。 もしステロイドの減量に失敗するとリバウンドを招いてしまい、減量前より多いステロイド量から治療をやり直さなければなりません。

このとき偶然知った膠原病患者さんのステロイド減量方法を参考に、後に私がステロイド軟膏を減量そして 中止する際に実践した方法の一例をご紹介させていただきます。

とにかく気を付けたこと!

1.スキンケアや保湿剤を使い始めるのは、お肌の状態が安定している時に。

2.今、使用中のお薬は必ず併用から始める。

毎日お薬を使用中の場合、7日のうち6日薬を塗って1日は保湿剤などのスキンケアだけ。 以下のパターンをしばらく(※)継続して症状が悪化しなければ次の段階へ進みます。

よくある質問:「しばらくってどれくらい?

私の場合は主治医の先生から教えていただいた「指先つまみ法」で判断していました。 お薬で症状が軽減した部分を指先で軽くつまむだけの簡単な方法です。 健康な肌と比較して硬さを感じる場合はまだ見えない炎症がまだお肌の中に残っているそうです。 この状態でお薬を中止してしまうと炎症やかゆみがすぐにぶり返すことがあるとのこと。 お薬は赤みがなくなってからといってすぐ中止したらだめですよと注意されてたので、 指先でつまんで軟らかく感じるまで塗り続けてから減らすようにしていました。

5日間薬を塗って次の1日は保湿剤などのスキンケアだけ。 又、5日間薬をぬって次の1日は保湿剤など。 このパターンをしばらく継続して症状が悪化しなければ次の段階へ進みます。

4日間薬を塗って次の1日は保湿剤などのスキンケアだけ。 又、4日間薬をぬって次の1日は保湿剤など。 このパターンをしばらく継続して症状が悪化しなければ次の段階へ進みます

上記方法を続けていく1日おきに薬を塗る日と塗らない日が交互になります。 それで症状が悪化しないことを確認したら、今度は逆に薬を塗らない日を増やしていきます。 塗らない日を増やしていく過程で、症状が悪化してくるようでしたら1つ前のパターンに戻して維持します

ポイントは薬をやめて症状が出てきてから薬を使うのではなく症状が安定している状態のまま回数を減らしていくこと。つまりリバウンドをおこさせないことです。お肌の回復力に合わせて「ゆっくり焦らず」が大切です。 ステロイドなどのお薬はむやみに自己判断で減量・中止すると再発・悪化してしまいます。 再発・悪化したときに減量・中止する前と同じものを使っても十分な効果がなく、 より強いものを使わないといけなくなることもあります。お薬は正しい知識のもとお使いいただくことが大切です。 ステロイド軟膏の使用方法についての情報は次のページでご覧頂くことが出来ます (アトピー皮膚炎について一緒に考えましょう)。

記載しております情報は著者自身の経験および独自の調査に基づいて編集しておりますが、 万一、記載内容が原因で被害及び損害を受けた場合でも責任は負いかねます。最終的な判断は読者様ご自身でお願いたします

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